第三回先進医療特約を付加するときのポイント

第三回先進医療特約を付加するときのポイント
先進医療特約の特徴や必要性がわかったところで、最後にこの特約を付加するときのポイントや注意点も確認しておきましょう。

上限金額
先進医療特約は、かかった技術料と同額を保障するものですが、通算で1,000万円あるいは2,000万円まで等と保険会社によって異なる上限金額が定められており、受取った給付金が上限金額まで達すると特約は消滅します。

保障範囲
先進医療特約は、保険期間中に病気や不慮の事故によるケガで先進医療による療養を受けたときの技術料を保障します。ただし、先進医療として認定されている医療技術や医療機関は随時見直されており、実際に療養を受けた時点で先進医療に該当している場合に限り、保障の対象となります。保険加入時には先進医療として認定されていても、実際に療養を受ける時点では変更されている可能性もあり、その場合は先進医療特約で保障されないため注意が必要です。また、がん保険に付加する特約の場合には、がんに関連する先進医療しか対象とならないこともあるため注意しましょう。


更新型か終身型か
先進医療特約には、定期的に保障内容や保険料が変わる定期型と一生涯保障が続く終身型があります。どちらが良いというものではなく、その時の状況に応じて保障内容や保険料が定期的に見直しできる定期型か、保障内容も保険料もずっと変わらない終身型か、それぞれの特徴を踏まえ、自分の考えに合う保障期間を選びましょう。

医療機関への直接支払いは可能か
先進医療の技術料は、公的医療保険制度が適用されず全額自己負担となりますが、一旦は自分で高額な治療費を準備せねばならない可能性もあるため、先進医療特約の給付金をどのタイミングで受取れるのかはとても重要な問題です。保険会社によっては医療機関への直接支払いを行うサービスを提供していることもありますが、医療技術や医療機関が限られていることがあるため、事前にチェックしておきましょう。

重複加入している場合
基本的に、先進医療特約は1つの保険会社で重複加入できない決まりになっていることが多いです。仮に複数の契約に付加してしまっても、重複支払はされないことになるため、保険料が無駄になってしまいます。そのため、先進医療特約の付加を検討するときは、どの契約に付加するのがおすすめなのか、保険会社に相談するようにしましょう。