退職金の税金ってどうなの?

退職金の税金ってどうなの?

皆さんが退職時にいただく退職金について、税金がどのように関わってくるのか、何が引かれていくのを簡単にまとめてみました。

退職金にはどんな税金がかかる?
 退職金は毎月の給料や賞与と同様に、「所得税・復興特別所得税・住民税」の三つの税金がかかります。では、それぞれどのような税金か見ていきましょう。

(1)所得税
 退職金は毎月の給料やボーナスと同様に所得税がかかります。所得税は個人の所得にかかる税金で、所得金額が増えるほどに税率が上がります(これを累進課税といいます)。例えば、所得金額が195万円~329万9,000円は10%ですが、330万円~694万9,000円なら20%です(参照:No.2260 所得税の税率丨国税庁)。

 なお、所得は10種類に区分されており、給料やボーナスは「給与所得」、退職金は一時金で受け取ると「退職所得」、年金で受け取ると「雑所得」と呼ばれます。

 退職金を受け取る前には、通常、勤務先に「退職所得の受給に関する申告書」を提出します。この申告書の提出がある場合には勤務先が税金を計算し、源泉徴収だけで税金の納付は完了します。もし、申告書の提出がない場合には、20.42%の所得税と復興特別所得税源泉徴収されます。

(2)復興特別所得税
 復興特別所得税は、東日本大震災の復興のために2037年までかかる税金です。所得税の2.1%の税金がかかります。

(3)住民税
 住民税は、都道府県民税と市区町村税をまとめた総称です。退職金の住民税は勤務先が計算し、1月1日現在の住所地の市区町村に納付します。計算の方法は所得税と同様ですが、税率は一律10%です。なお、この10%は、都道府県民税4%と市区町村税6%を足し合わせたものです。

退職金には以上の税金が掛かってきます。皆さんもご自身の退職金にかかる税金を計算されてみてはどうでしょうか?

私はあと・・・20年あるのでもう少ししたら計算してみようかと・・・