経営とは何か?意味を改めて確認しよう

経営とは何か?意味を改めて確認しよう


経営の意味について、人によって捉え方が異なる場合がありますが、一般的には「会社や店舗を発展させて利益を生み続け、永続的に繁栄させていくこと」を指します。

経営を始めたならば、会社や店舗が倒産に追い込まれないよう、浮き沈みがある状況においても成長させて継続していかなくてはなりません。

顧客との関わりを通じて価値を創造する、経営者の想いを実現するといったことが、経営を通じての目的とされることが多いです。
●経営者は「経営」について定義づけすべき
「経営」の概念は明確に定義づけされているものではなく、経営についての考え方は経営者によってさまざまです。

どのような意味合いで捉えても構いませんが、自分の中で言葉の意味をきちんと解釈して、自分なりの考え方や見解を持っておくことが重要です。

経営に対する考え方や見解は、実際に会社や店舗を運営する際の軸になります。「人に言われたから」「教えられたから」といって、表面上だけ理解したつもりの経営をしていては、会社や店舗の行動指針は定まりません。

経営者が「経営」を自分なりに定義していなければ、会社の方向性にぶれが生じて、結果として経営の失敗に繋がってしまう可能性も考えられます。

すでに会社や店舗を経営している方、もしくは今後起業して経営者になろうと考えている方は、会社や店舗の倒産状況について知っておくことが大事です。

東京商工リサーチが行った調査の結果より、過去5年と2021年上半期の倒産件数を紹介します。

● 2016年:8,446件
● 2017年:8,405件
● 2018年:8,235件
● 2019年:8,383件
● 2020年:7,773件
● 2021年:3,044件(上半期のみ)

過去の傾向を踏まえると、毎年平均して8,000件前後の企業が倒産しています。そのペースから考えると、2021年上半期の倒産件数は少なめであると言えるでしょう。

2020年から2021年にかけて、新型コロナウイルスが流行したことが関係し、倒産件数は増加すると予測を立てた方もいるかもしれません。しかし、コロナ禍における政府の金融支援が功を奏した形で、倒産件数は低水準にとどまっています。

ただし、コロナ関連の倒産件数は、2021年上半期で762件と全体の25%近くを占めており、コロナ禍を乗り切れなかった企業や店舗も一定数存在することがわかります。

なお、コロナ禍の影響が大きく懸念される飲食店事業者においては、帝国データバンクの集計によると、2020年の1年間で780件の倒産が発生し、過去最多の件数となりました。